育児書を片手に意気揚々と始めた離乳食でしたが、わが家の長女はとにかく「食べない」子でした。
せっかく新鮮な野菜を買い、時間をかけて丁寧にペースト状にしても、スプーンを口に近づけただけで顔を背けて大泣き。
時には機嫌を損ねて、お皿の中身をテーブルいっぱいにぶちまけられることもあり、1日3回の食事の時間が憂鬱でたまりませんでした。
「私の調理法が悪いのだろうか」と自分を責め、お友達がパクパク食べる姿を見ては焦る毎日でした。
そんな暗いトンネルから抜け出せたのは、娘が4歳になり、保育園で食育の活動が始まってからでした。
園の小さな畑で、お友達と一緒に野菜を育てることになった娘。
「今日ね、私のオクラにお水をあげたんだよ!」と嬉しそうに報告してくれるようになりました。
その日の夕食、思い切って細かく刻んだオクラをスープに入れて出すと、娘は「私が育てたオクラだ!」と言って、自ら進んで口に運んだのです。
「美味しいね」と言って笑う娘の姿を見つめながら、かつて食卓で一人涙を流していたあの頃の自分に、「焦らなくても大丈夫、いつかちゃんと食べる日が来るよ」と優しく声をかけてあげたい気持ちになりました。
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